誰でも初めての出産は不安ですよね。私も妊娠中は不安でいっぱいだったので、暇さえあれば"陣痛体験談”や"陣痛バッグ・入院バッグ”などをひたすら調べて読み漁っていました(笑)産後1年以上経って今思うのは、『いろんなパターンを想定しておく』ことで陣痛時に焦らず冷静でいられたし、産後の入院生活でも有意義に過ごすことができたかな?と思っています。今後、私がもし第二子を妊娠した際は、きっと経産婦さんの体験談を読み漁り、改めていろんなパターンを想定し準備するでしょう!
前置きが長くなりましたが、今回は妊娠中のママに向けて、私の陣痛・出産の体験談と入院生活で役立ったもの・いらなかったものについてご紹介します。体験談は、友人宅でのお家パーティー真っ最中に本陣痛を迎えたことや、会陰切開と会陰裂傷の"ダブル傷跡”を経験した話をお話します。陣痛は始まり方も進み方も人それぞれですが、『そんな過ごし方もあるんだ〜』とほんの少しでも参考になればうれしいです。
この記事でわかること
- 前駆陣痛と本陣痛の違いはあった?
- お家パーティー中に本陣痛を迎え、どう過ごしていた?
- "ダブル傷跡”ってお股の痛みはどうなるの?!
- 入院生活の必須アイテムと準備しなくて後悔したアイテム!
筆者の情報
- 2021年夏に1人目を妊娠(当時28歳)
- 39週1日 総合病院にて出産(経膣分娩)
- 現在、息子1歳2ヶ月。自宅で子育て中の育休中ママ
【出産体験談】前駆陣痛と本陣痛の違いは?会陰切開は不可避?
早速、前駆陣痛のはじまりから出産に至るまでの体験談を時系列に沿ってお話します。
体験談のポイント
- 朝から陣痛の自覚あり,but,お家パーティーへ参加
- 入院前に必ずシャワーがしたい!本陣痛中に踏ん張ってシャワー
- 赤子が大きいと会陰切開だけでは済まない(他も裂ける)
①陣痛の始まりから病院へ行くまで(陣痛時の過ごし方)
7時:おしるし確認(これが前駆陣痛?!)
予定日の1週間前(39週)、朝トイレに行くと生理初日くらいの少量の出血を確認。すぐに「これがおしるしか!」と認識。そして7〜15分くらいの間隔で軽い生理痛のような痛み(腰の痛み)あり。
ただ、もともとお医者さんからは直近の診察で『子宮口が全然開いてないしまだまだだね〜。』と言われていたため、「あれ?!早くない?!」と思ったのが正直なところ。
11時:病院へ連絡(一旦状況報告!)
念のため病院へ連絡しておこうと、おしるしと痛みの具合について報告。病院からは「"診察してみて出産がまだ先なら、一旦帰宅してもらいます”」と予想通りの返答。
ならば、指示通り変化がないか気にかけつつ、頑張って部屋でゆっくり過ごすことにしました。(テレビを見ていましたが意識は完全に陣痛へ、、)
15時:友人宅でのお家パーティーへレッツゴー!
陣痛の痛みは徐々に増していたものの、思い切って外出!お家パーティーをするため友人宅へレッツゴー!
我慢できない痛みじゃないし、初産なのですぐ産まれるわけじゃないだろうし、何とかなるだろう、という算段でした。
友人宅到着後、2時間くらいは食事と談笑を楽しめる余裕がありました!
18時:、、痛い!これは本陣痛?!
ついに痛みが5分間隔で来て、腰をさすっていないと誤魔化せない状態に。思ったよりも早く本陣痛が来たようで、楽しむ余裕は徐々になくなり、会話はほぼ耳に入らず、ただただ笑って痛みを紛らわすことに精一杯でした。
20時:なんとか帰宅!いざシャワーを浴びる!
痛みの誤魔化が効かなくなり、夫に伝えて緊急帰宅。歩くと実感する足腰のガクガクブルブル感。
これはきっとすぐ入院させてもらえるだろう、と思い、いざシャワーへ。誰かの体験談で、"出産後すぐにお風呂に入れないから入院前にシャワー浴びた方が良い”と読んだことがあり、『シャワー浴びて化粧も落とさないと!』という思いでいっぱいでした。
シャワーを済ませ病院へ連絡。状況を報告すると、すぐに向かうことに。
②病院到着から我が子との対面まで(いよいよ出産!)
22時:無事に(?)子宮口4cmで入院決定!
夫の運転で病院へ到着。すぐに診察を受け、そのまま入院決定。
コロナ禍で付き添い不可のため、夫とは受付で別れた以降会えず、一人で陣痛室へ行くことになりました。
陣痛室では基本一人。しかも病室ではスマホが圏外で夫に連絡することもできず・・・。
たまに現れる看護師さんが女神に見えるほど、ここから孤独な陣痛との戦いがはじまります。
23時:1時間で子宮口5,6cmに(拍手)一旦分娩台へ
痛みは2〜3分置きに来て、その度にベッドの柵を力いっぱい握るくらい、もうじっとしていられません。(でもまだ叫ぶほどの痛さではない)
痛みの長さも2〜3分。堪らない痛みと、痛みからの解放が交互に。たまに看護師さんが背中をさすってくれると痛みが紛らわされて助かりました。
子宮口が5,6cmまで開いたので一旦分娩台へ移動。(私の入院した病院は、陣痛中に過ごす部屋と出産(分娩)する部屋は異なります)
分娩台に上がると、“この陣痛から解放される!”と期待したのもつかの間、しばらくして、まだ分娩まで時間がかかるとのことで再び陣痛室へ。
分娩台と陣痛室までの距離は10mもないけれど、起き上がるのも歩くのもしんどすぎて、5分くらいかけて移動。
1時:日付超え、陣痛痛みMAX!
この頃は痛みが来る度に“スーーーッハーーーッ”とひたすら呼吸を意識。呼吸に集中しないと、「痛いーーー!!」と叫んでパニックになり、赤ちゃんが順調に産道を降りて来られなくなるので必死に意識を集中。でも少しでも気を抜くと「痛いーーー!!」ともがいていました。
子宮口の開き具合は順調なようで、深夜になると頻繁に看護師さんが付いてくれるように。
頑張ってスーハーと呼吸をしていたら「呼吸上手!その調子!」と褒めてもらったり、呼吸が乱れそうになると「大丈夫!ゆーっくり、落ち着いてー、吸ってー、吐いてー」と何度も励ましてもらいました。
そして、激痛に耐えながら“そろそろ分娩は近い?”と期待していたものの、痛みだけでは不十分らしく、すぐには分娩台へ行けず。(痛み+“いきみたい”が大事だそうで。)
2時:やっと!再び分娩台へ!(拍手喝采)
子宮口の開きも十分になり、ついに分娩台へ!痛みに加えて、“いきみたい”もMAXになったタイミングです。
しかし、辛いことに「いきみたくてもまだ我慢!」と止められました。しっかり赤ちゃんが降りてきてベストなタイミングでないと、いきんだらダメらしく。
なので、分娩台の上でしばらくは痛みといきみ逃し。
やることは変わらず、ひたすら『呼吸に集中して!やればできる!』と自分に言い聞かせ、スーーーッハーーーッと呼吸するのみ。ただただ必死。
2時半:これが本当の出産準備なんですね!!
いよいよ脚を固定され、陣痛の痛みが強くなるタイミングで踏ん張って良いとGOサイン!ぞろぞろと先生や看護師さんが周りを囲み、『これが本当の出産準備ですね!』と思った瞬間でした。
痛みがない間は出産に向けて色々な処置が実施。自然に破水しなかったため、先生に卵膜を剥がされ破水したり、導尿と言って、尿道カテーテルを挿入して排尿したり。(この導尿も地味に痛い。)
そして痛みが来ると、「んーーーーーーー!!!!!」と全力踏ん張り。これを何回か繰り返すが、全く赤ちゃんが出てくる気配なし。
踏ん張っている間はもう呼吸ができず、痛みを通り過ぎると「ハァハァ!!!」とマラソン後のような消耗です。
3時:おんぎゃー!ついに出産です!(会陰もばっちり切ります)
踏ん張っても踏ん張っても出てこないものの、でっかい岩のようなものが腰に降りてきた感覚があり、“赤ちゃんの頭だ!”と直感で認識。
でも自力では出せず、先生の口から「(会陰を)切りますね〜。」の一言。
早く産みたい一心で、すぐ「はい!」と返事をすると、躊躇なくスパッと切られました。
その後の踏ん張りの時に、先生から会陰をグイッと目一杯広げられ、(おそらく赤ちゃんの頭を掴んで?)そのままズルルルルル!!!と。
オギャーーーーーーー!!!!
泣き声とともに目の前に大きな赤ちゃんの姿。
言葉に表せられない感動と、この陣痛の戦いが終わった達成感で満たされました。
赤ちゃんと対面した瞬間は一生忘れられないと思います。
③会陰裂傷と後陣痛の痛み
3時:産んで終わりと思うなかれ、いろんな処置開始
無事に赤ちゃんが産まれ、私はしばらく放心状態。でも出産で終わりではなく、その後の処置が続きます。
胎盤を剥がして外に出したり(ドゥルっと流れ出てスッキリします)、会陰切開した傷口の縫合をしたり。
すると処置していた先生から「会陰切開とは別に、赤ちゃんが出てくる時に別方向も切れちゃったから、2方向に縫い合わせてます。」と。
会陰裂傷しないための切開だと思っていたら、先生から「お母さんに対して赤ちゃんが大きいから切れたのかもね〜」と言われました。(ちなみに私は身長145cm、赤ちゃん身長51.6cm、体重3584gでした。)
縫われている最中はチクチクするだけで痛みはなく、2箇所切れていても実感は特になく。ただただ呆然としながら奥にいる赤ちゃんを眺めていました。
4時:え〜聞いてなかったよ後陣痛!
そんな中、「イタタタタタタっ」謎の痛み。
陣痛の痛みは腰だったのに対し、次はお腹。我慢できなくはないけど、疲れて寝たいのに寝れないくらいに痛い。それが後陣痛でした。
しばらくはベッドの上で静かに悶えてたものの、赤ちゃんを出産した今、痛みに対する忍耐力は通常モード。先生に「痛くて寝れないんですが、、」と恐る恐る相談。
先生から「子宮が急速に収縮している痛みだからしばらく続くよ〜。痛み止めの点滴も追加しますね。」と言われ、痛み止めを投与してもらいました。
薬が効いてくると何とか寝ることができ、薬の効果が切れると痛み逃しのためにずっと太ももをつねる、そんなことを繰り返し、なんとかやり過ごしました。
そんな後陣痛は、先生の言った通り産後2日目くらいまで続きました…。
でも陣痛に比べたら屁です!
体験談まとめQ&A(陣痛の痛みや産後の身体の回復など)
Q.陣痛の痛みは?
A.うつ伏せにして腰の上をダンプカーが何度も往復する感じ。(つまり即死しそうな事故に遭ってるイメージ)
Q.陣痛時にオススメの食べ物は?
A.脂っこい食べ物以外がオススメ。私はお家パーティーでケンタッキーや焼き肉を食べ、陣痛中何度も胃から脂もののニオイが上がってきて「オエッ」と気持ち悪くなることが多く後悔。
Q.分娩時の痛みは?
A.お股の間を大きな岩が通過するような感じ。大きな岩が通過するから痛いのか、会陰がグイッと広げられるから痛いのか、数秒の出来事なのであまり把握できず。
Q.会陰切開と会陰裂傷の痛みは?
A.会陰切開は一瞬サクッと切られた痛みがあった気がするが、陣痛の痛みが上回り過ぎてほぼ記憶なし。
会陰裂傷は分娩の痛みとの違いが分からず。会陰が裂けると言うより、グイッと最大限引っ張られる痛み。でも痛みに対して麻痺してるので「なんてことなかったな〜」という感想。
Q.会陰の傷跡の痛みや回復は?
A.布団の上でも普通に座ることができないくらい痛いので円座必須。シャワーを浴びる時も水を直接当てずに優しく流す。トイレで悪露を拭く時も優しく、それでもチクチク。
そんな傷跡の痛みは徐々に和らいでいき、産後1ヶ月頃にはほぼ無くなる。傷口自体は1ヶ月検診でチェックしてもらい、順調に治っていることを聞いてやっと安心。
Q.産後の体の痛みは?
A.産後1日はボロボロ。ベッドから起き上がるのもやっと、授乳室へ移動するのも一苦労。歩くと腰がガクガクするし、手すりを持ってじゃないと大変。なので1日目から骨盤ベルト必須。ベルトで腰を支えて上げると結構マシに。
そんなボロボロ状態は徐々に回復し、産後5日目には普通に歩けるように。でもゆっくり動作しないとまだ腰に違和感があるので本調子ではない。それから急に始まるおむつ替えや抱っこで膝がやられるが、1ヶ月ほど経つとようやく腰のガクガク感はなくなり、体をわりと普通に動かせるように。
入院生活で必須!本当に役立ったもの7選
1.円座クッション
会陰切開の傷跡保護のため必須。これがないと布団の上で食事するのもキツいです。私は出産前から痔に苦しんでいたため、妊娠後期から愛用していました。
2.骨盤矯正ベルト
出産後は腰がガクガク。他のママさんも一歩一歩ゆっくり歩いていました。骨盤矯正ベルトを着けると腰が安定して随分楽になります。産後の体の回復のためにも入院中から着用することがおすすめです。
3.着圧ソックス(メディキュット)
産後は急激にむくみます。私はむくんで手足が痛くなっていましたが、着圧ソックスを履くとマシに。産後すぐから1ヶ月くらい毎日履きっぱなしで生活しました。
4.授乳用パジャマ
初産の方はあった方が便利です。私が入院した病院は、他のママさん達と同じ部屋での授乳でした。慣れないうちは助産師さんの指導を受けながらになるため、おっぱい丸出しに抵抗ある方は授乳用パジャマを用意しておいた方が良いです。
5.S字フック
すぐ取り出したいものを小さなバッグにまとめ、ベッドの1番近くにS字フックをかけて吊るすと便利です。産後の体は思うように動かず、必要なものはすぐ手の届くところにあるのがおすすめです。
6.朝用パック(朝用マスク)
入院中の自分のケアはとにかく簡単に。育児のスキマ時間は寝るか食べるかしかしたくないので、洗顔もスキンケアも不要な朝用パックが重宝します。
7.乳頭用保護クリーム
新生児だろうと赤ちゃんの吸う力はすごいです。産後2日目に乳頭がヒリヒリ。先端にかさぶた。乳頭用の保護クリームは卒乳まで必須です。あ、痛い、と思った時に塗れば不思議と痛みが和らぎます。ピュアレーンは赤ちゃんが口に入れても安全です。
入院生活で準備していなくて後悔したもの2選
1.記念フォト用アイテム
"1days"などの日齢カードやぬいぐるみなど、入院中の赤ちゃんを可愛く撮る記念アイテムがなくて後悔。生後すぐの我が子は何よりも尊く、病院の肌着を着て小さなベッドで寝ている姿はその時だけのもの。もっと記念に残る写真を撮ってあげたかったです。
2.セレモニードレス
赤ちゃんの退院着は、「1回きりだし別にいいかなー」と思って用意せず後悔。外の世界へ出る記念日に、普段着ではなく特別な服を着て、コロナ禍で会えなかった夫や親戚と対面させてあげたかったです。命名式でも着れるし、良いものを買えば孫にも着させてあげられるなと思います。
まとめ
私の出産に関する体験談や入院生活の必須アイテムについていかがでしたか?
かなり長くなりましたが、体験談は読んでいただけたでしょうか…?産後1年以上経過した今も、自分で書きながら、その当時の記憶が鮮明に蘇ってきて、『あれは何だったんだろう?』と不思議な気持ちになります。それほど、神秘的で、恐怖で、感動的でした。
ただ、人それぞれ出産に至るまでの長いようで短いようなドラマがあるので、実際のその瞬間を楽しみに、不安になりすぎずゆったり待つしかないのかなと思っています。
とは言いつつも、準備できることは早めに準備しておいた方が良いでしょう!陣痛バッグや入院バッグは早めに準備しておき、陣痛当日は『これだけ準備しているからちょっとお出かけしても何とかなる!』という状態を作っておくことをおすすめします。私は、陣痛時に焼肉を食べたりケンタッキーのフライドチキンにかぶりつけたことは色んな意味で良い思い出です。
また、出産後についてですが、陣痛の経過や産後の入院生活についてなど、何かにメモしておくこともおすすめします!退院してからバタバタと育児がはじまると、陣痛のはじまりから出産までの出来事や出産の感動も記憶が薄れていきます。
私は忘れたくなくて、入院中に殴り書きのようにメモしていました。おかげで、その日のことを忘れることなく大切な思い出として過ごすことができているので、皆さんもぜひメモしてください!
最後まで読んでいただいた方、ありがとうございます。少しでも参考になると嬉しいです。
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